“イギリス＝薫り高い紅茶の国”と、誰もがイギリスに対してこんなイメージをもっているのではないでしょうか。
もちろんイギリスは、18世紀以降世界でも有名な紅茶の消費国の一つです。
1年間に消費される量は、一人当たり1.9キログラムと言われています。
しかしイギリスは、紅茶の他に“コーヒー”にも深い関わりがある国でもあるのです。
イギリスでのコーヒー革命は、1600年代～1700年代初期に起こりました。
今から約370年前の1650年、オックスフォードにイギリスで最初のコーヒーショップがオープンしたのを皮切りに、その2年後、トルコ商人の使用人だったギリシャ人のPasqua Roseéがエキゾティックなトルコのコーヒーを輸入し、ロンドンのCornhill地区にあるSt.Michel’s Alley（現在のcity 金融街）にコーヒー店をオープンしました。
これが一夜にして成功を収め、一日に600杯以上のコーヒーが出たこともあったそうです。
また当時、コーヒーはアルコール中毒者の解毒剤として認識されたり、純粋な思考や洗練さを呼び起こす妙薬として人々に知れ渡り、コーヒーブームが起こり、個性を持ったコーヒー店が次々とオープンしました。
そこには様々な分野の人々が集まり、ゴシップから政治ネタまで、情報の発信地であるとともに、イギリス人にとっては社交の場でもあったようです。
その後もコーヒー人気は続き、産業革命が終わる頃までには3000件ものコーヒー店がイギリスに存在したようです。
イギリスは紅茶の国のみならず、“薫り豊かなコーヒーの国”でもあったようですね。
そこで、今回はコーヒーを使ったお菓子、“Coffee and Walnuts cake”です。
上に塗るアイシング、生地の間に挟むバタークリームには意外と多くの砂糖を使っていますので、甘さ控えめをご希望の方は、20㎝の型で焼いたら半分に切らず、バタークリーム、もしくはアイシングのどちらかをケーキの上に塗り、トッピングでクルミをのせてお召し上がり頂いてもいいかもしれません。
午後のコーヒーブレイクにいかがでしょう？
（材料）18㎝の型
・130ｇ薄力粉 ＋ 1tsp ベーキングパウダー
・130ｇ バター（食塩不使用）※常温に戻しておく
・65ｇ ブラウンシュガー
・65ｇ グラニュー糖
・2個 卵 ※常温に戻しておく
・40ml コーヒーエッセンス（割合 1：1 インスタントコーヒー：熱湯）
・65g クルミ
・15～40ml 牛乳
バタークリーム
・40g バター（食塩不使用）※常温に戻しておく
・80g 粉糖
・6ml コーヒーエッセンス（割合 1：1 インスタントコーヒー：熱湯）
トッピング用アイシング
・130g 粉糖
・20-40ml コーヒーエッセンス （割合 1：1 インスタントコーヒー：熱湯）
・8個 クルミ ※形が崩れてないもの
１．オーブンを180度に予熱し、18㎝の型にベーキングシートを敷く
２．大きいボールにバターを入れて、ハンドミキサーでクリーム状にしたら、ブラウンシ ュガーとグラニュー糖を入れて、クリーム状になるまでハンドミキサーで混ぜる
３．卵を１個ずつ加えて混ぜ、その都度、分量中の薄力粉の1Tbspを加えて混ぜる
※薄力粉をその都度加えることにより分離を防げる
４．コーヒーエッセンスを加えて混ぜたら、薄力粉を2回に分けて混ぜる
５．粗く刻んだクルミを入れ、その後牛乳を入れて混ぜる
※牛乳を入れる量は、生地をすくい上げたときにぽたっと落ちる程度の固さ
６．型に流して、180度に予熱したオーブン約45分焼く
※竹串をさして何もついてこなければOK
７．バタークリームを作る～バター・粉糖・コーヒーエッセンスを入れて混ぜる
８．アイシングを作る～粉糖コーヒーエッセンスを入れて混ぜる
９．焼き上がり、型が手で触れる程度になったらラックの上で冷まし、生地を横半分に切り、生地を切った一方の面に７．のバターアイシングを塗り、もう一方の生地をのせたら、アイシングをかけ、クルミをのせる
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