イギリスでよそ様のお庭を自由に歩く方法(その1)

みなさん、イギリスのきれいな庭のあるおうちや、羊のいる牧場、それに貴族のお城などに、もっと奥まで入ってみたい!と思ったことはありませんか?

実は、イギリスには「フットパス(Footpath)」とよばれるイギリス全土に張り巡らされている「誰でも通っていい」道があって、なんと民家、牧場はもちろん、お屋敷の中にも通っているのです。
日本では考えられないですが、このフットパスは、古くから法律で権利が認められている公的な道であるため、個々の土地の権利よりも優先されているのです。

今回は、このイギリス独自のシステム「フットパス」について解説します。

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フットパスとは

フットパスは、「Foot=足」「Path=小道」という意味の言葉です。

中世イギリスの頃より、人間が歩いてきた道が、現在のフットパスになっています。
人によっては「太古の歩道」なんてカッコいい表現をする人もいます。
フットパスの性質としては、誰でもフットパス内であれば通ることができるというものですが、法律的には、「交通権」とよばれる権利が根拠となっています。
また、徒歩やほかの交通手段かどうかによって、細かく道の定義が分かれています(詳しくはこちらをご参照ください)が、ここでは徒歩で歩ける「パブリック・フットパス」を念頭に説明します。

フットパスはイギリスの「血管」

フットパスは、立派な通りであることもあれば、人一人がやっと通れるような小道であることもあり、そうした大小の道が、イギリス全土を血管のように張り巡らされているのです。
ロンドンにも、実はフットパスになっている通りがあったりするので、ぜひ探してみてください。
中には、民家と民家の間に、まるで秘密の通路のようにとおっているフットパスもあります

しかし、町の中にある大きいフットパスはすぐにわかるのですが、細いフットパスも多く、森の中や牧場を、小さいフットパスがいくつも交差しているような場所では、本当によく注意していかないと、すぐにルートを外れてしまうので、そのような道を歩く場合は、フットパス専用のマップがスポーツ用品店に売っているので、ぜひ事前に購入していくといいでしょう。

なお、日本にも、「日本フットパス協会」という団体が、日本におけるフットパスの普及活動を行っているようです。

次回は、フットパスの歩き方と、注意点についてお伝えします!

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