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おいしい英国レシピ No.23 English Madeleines

“マドレーヌ”といえば、フランス発祥の焼き菓子で、ホタテ貝の形で知られていますね。
ジェノワーズと呼ばれる生地から作られ、通常のスポンジ生地よりは少し軽めです。
アーモンドパウダーが加わったものが一般的ですが、レモンの皮を加えたりして、様々なバリエーションがあります。

そこで、イングリッシュマドレーヌも同じような焼き菓子で、イギリスの名前が付いただけ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、イングリッシュマドレーヌはフレンチマドレーヌとは、見た目も味も全く異なったお菓子なります。
見た目は一言で言えば「カワイイ」、味は「エキゾティック」かもしれません。

それでは、早速レシピを紹介します。
簡単に説明すると、焼いたジェノワーズ生地にラズベリージャムを塗って、ココナッツファインをまぶし、チェリーをのせる。
何となく想像できましたか?

本来であれば、ダリオールと呼ばれる型を使って、イングリッシュマドレーヌを焼くのですが、日本でこの型を見つけるのは難しいので、代わりにミニマフィン型を使って焼きます。
上にのせるのはドレンチェリーですが、無ければアメリカンチェリーで代用してもいいかもしれませんね。
難しいように見えて、実は簡単に作れるお菓子なので、塗ったり、貼ったりするのが好きな子供達と一緒に作ると、これから始まる夏休みの良い“思い出”になるかもしれません。

“思い出”という言葉が出てきたので、マドレーヌに関する追記です。
今から約100年前の1913年、フランス人作家マルセルプルーストは「失われた時を求めて」という小説の中で、マドレーヌを無意識にある記憶の対照として話を始めています。
主人公がある日、紅茶にマドレーヌを浸して食べた時の味をきっかけに、幼い頃の記憶を鮮明に思い出し、物語を展開していくという内容の長編小説です。
この物語が当時人気があったことから、味覚や嗅覚が過去の記憶や感情を取り戻す心理的な作用を、“マドレーヌ効果”、“プルースト現象”と呼ばれているそうです。

このマドレーヌ効果、プルースト現象は、人種や民族に関係なく人間が潜在的に持った特権なのではないでしょうか。
食べ物にはそれぞれ味があり、香りがあります。自宅で調理すればなおのこと、各家庭独特の味や香りを持ち合わせることになるでしょう。
また、人の温かみという目には見えないものも家庭料理のエッセンスには含まれていると思います。
それを味覚や嗅覚を通して無意識に記憶と感情に結びつけられる。

母の味・故郷の香り=懐かしい記憶、思い出になるのも納得ですね。

ミニマフィン型 約12個分
(材料)
100g グラニュー糖
100g 食塩不使用バター ※常温に戻しておく
2個 卵 ※常温に戻しておく
100g 薄力粉 + 4g ベーキングパウダー あらかじめ混ぜておく
10㏄ 牛乳

約6Tbsp ラズベリージャム + 適量 お湯 ※混ぜてなめらかにする
約50g ココナッツファイン
6個 ドレンチェリー ※半分にする

1.オーブンを170度に予熱する
2.グラニュー糖と食塩不使用のバターをボールにいれ、ハンドミキサーで白っぽくもったりするまでかき混ぜる
写真1.1
3.卵を一つずつ加えてハンドミキサーでよく混ぜる
※卵が常温でないと、混ぜたときに分離しやすいので、もし分離した場合は、分量分の薄力粉大匙1を入れて混ぜると生地がなじんでくる
写真2.1
4.ベーキングパウダーを混ぜた薄力粉をふるい入れて、ゴムベラでざっくり混ぜる
写真3.1
写真4.1
5.牛乳を入れてゴムベラでよく混ぜる
写真5.1
6.もしあれば、絞り袋に生地を入れてマフィン型の7分目まで流す、無ければスプーンで流す
写真6.1
写真7.1
7.170度に予熱したオーブンで約20分焼き、ラックの上で冷ます
写真8.1
8.ケーキが冷めたら、型から外し、盛り上がった上の部分を包丁でカットする
写真9.1
9.底面に(カットした部分)フォークをさして刷毛でジャムを塗ったら(フォークをさした底面にはジャムは塗らない)、ココナッツファインをつける
写真10.1
写真11.1
10.半分に切ったドレンチェリーをのせて完成
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