ドラキュラが来襲した町・Whitby

お化け大好きイギリス人

日本のホラーは怖い…なんて言いますが、イギリス人も相当なお化け・ホラー好き

「うちの家の屋根裏にはお化けがいるの。もう何年も入ってないけど!」という話をする人もいるようで、お化けはイギリス人にとっても身近な(?)存在です。

イギリス小説の生んだ二大モンスター

筆者が選ぶイギリス小説が生み出した二大モンスターとは、フランケンシュタインの怪物とドラキュラ伯(フランケンシュタインは、怪物を生み出した博士の名前で、怪物には名前がないのがポイント)。
どちらも映像、アニメ、ゲームなどにたびたび登場するのでおなじみではないでしょうか。

怖いもの大嫌いな筆者なのですが、なぜか両方読んだことがあり、ドラキュラは読みながら(大して怖くないのですが)貧血になりました。

ドラキュラはイギリスに進出してくる

ドラキュラにちょっと詳しい方は、そうそう、ドラキュラ伯はルーマニア出身だよね!とご存じなのでは。
そうです、ドラキュラは東欧からやってくるのですが、この小説が怖いのは、生き血を吸う恐ろしいドラキュラ伯が、イギリスにやってきてしまうこと!
そして伯爵に血を吸われると、吸われた人も吸血鬼になってしまうこと…。

そんな伯爵が眠る棺桶をのせた船が到着するのがWhitbyなのです。

のほほんとした町・Whitby

ドラキュラ伯がやってくるなんて、おどろおどろしい場所なのか!と思いますが、実際はのんびりした町
廃墟となったWhitby Abbeyが丘の上にそびえたち、海の色が美しく、ヨークシャーのムーア(荒野)につながるちいさな町です。

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Abbeyのちかくでは、ドラキュラアイスなるものが売られており(ベリー味の紫色のアイス)、ずいぶん暑くなっていた6月にうれしいおやつでした。
海が近いからか、魚料理が目白押し。
観光地だからか、少々値段はお高めな印象ですが、魚を堪能できます。
宿泊したB&Bでは、日本で言う干物のような魚を開いた形で燻製にしたものが朝食にでました。

蒸気機関車の発着駅で小説の主人公気分

Whitbyに行ったらぜひ乗ってほしいのが、ムーアを横切る蒸気機関車。
North Yorkshire Moor Railという名のこちらも信じられないくらいのんびりした電車です。

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ほぼ並走してバスもムーアを横切るようですが、ぜひ鉄道大国、イギリスの蒸気機関車を体験してみてください。
ハリーポッターの映画の撮影にも使われた駅もあるのだとか
本数が少ないので、帰り道には要注意です。
むかしながらのコンパートメント、花柄の布張りの席、目の中に入る煤…。
小説でこんなシーン読んだことある!を叶えてくれる夢の列車です。

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Whitbyの魅力、つたわりましたでしょうか。
ロンドンからのアクセスもあまりよくなく、電車にゆられて8時間、一日に3~4本ほどしかWhitbyにつく電車はありません。
それでも行く価値は十分。
ヨークシャー訛りに浸りつつ、クリームティーを味わいながら、小説の世界に迷い込んだような時間を過ごすことができます。



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