イギリスでの医療に関して(No1)

デメリット

とにかくすぐには行けないシステムである事
不調である時に医師に診てもらいたいと思っても行けない時があるのです。
上記のように無料の医療費。
なので必然的に患者がウェイティングリストというものが存在していて順番待ちだったり予約がいっぱいだったりします。
イギリスではすぐに病院の専門的な先生に診てもらえるというわけではなくて、GPというジェネラルプラクティスというところで予約をしてまずその先生に診てもらいます(事故などの緊急の場合にはもちろん病院のA&E(アクシデント&エマージェンシー)というところへ駆け込みできます)。
GPでは一般的な医者がいてその場で解決できる症状なら薬を処方してくれたり適切な処置をしてもらえますが、専門的な医者が必要だと判断した際に病院にようやく参照となります。
なので、そこでウェイティングリストの存在がでてきます。
もちろん、生死をさまよう重大な時にはそのウェイティングリストの上位いけると思いますが、待てる状態とでもいうのでしょうか、その場合には待たなければいけません。
だいたい早くて4−6週間。長くて半年という場合も生じます。
内科、外科、精神科、小児科、皮膚科とにかくなんでも先ずはGPの医者に相談しに行きます。
日本であればすぐに病院の何科って専門の先生に診てもらいたいと自分で判断したらすぐに診てもらえたりしますが、こちらではすぐにということがありません。

基本的に無料なので治療や処置も簡易というか最小限です。
あるいは何もしてくれなかったという場合も!

これは忘れもしない事ですが、私が食中毒で寝込んでいた際にGPに行ったことがあります。
嘔吐と下痢でどうすることもできなくて体力も全くなくなってしまい回復が遅く、みるにみかねて義両親がGPに連れて行ってくれたことがありましたが、その際には安静にしておいてください、そのうちに回復するからって言われただけでした
確かにいつかは回復すると思いますが、その時一番辛い時期だっただけにこの国は自然治癒をすすめるんだと思いました。
実はその後に日本でも里帰りに際に食中毒になってしまった事があり、緊急で病院へ行った事がありましたが、日本では点滴をしてくれたりという処置がありました。
体力が少し回復して治りが早まったと思いました。

私の夫の持病が見つかるまでに8ヶ月もかかりました。
夫は日本では難病の潰瘍性大腸炎を20代後半で発症しました。
GPではその専門の先生はいなかったので、なかなか病気を見つけるということができませんでした。
すぐに病院に紹介してもらい検査したらすぐにわかったと思います。
でもそれはたまたまそのGPの医師達(複数の違う医師に診てもらいました)の判断が悪かったのです。

妊娠中はすべて無料なので文句は言えない立場ですが、もうちょっと我が子のスキャンの写真などをみたかったです。
イギリスでは2回しかスキャンしてくれません。
最初は12週目。
心臓が動いているか、子宮外妊娠ではないかなどをチェックします。
そして次は20週目にスキャンがあります。
その際に知りたければ性別がわかる時期でもあるので教えてくれたりしますが、たまたまその時のスキャンでわからなかった場合や位置によって異なった性別で教えてもらったりして出産したら違ったっていう事もあるそうです。
日本ではもっと後半にもスキャンをしてくれたり(毎回なのでしょうか?)するそうですが、こちらではその後は出産まで我が子をみる事はないので、もっとスキャンしてもらえたらとも思っていましたが、無料だからしょうがないと割り切っていました。

イギリスに住んでいて、こういう医療事情を長年経験しているので本当に必要な時だけにしか行かなくなりました。
夫の病気が見つかってからのサポートは素晴らしくて、病院での定期的な検査は必ずあり全て無料なのでNHSの恩恵を受けています

次回の記事では有料の病院や治療でプライベートもあるのでそちらを紹介したいと思います。

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