「階級社会イギリス」の意外な真相

イギリス=階級社会、は本当?

イギリスは階級社会だ、とよく言われますよね。
最近ではキャサリン妃が、上流階級(アッパークラス)ではなく中流階級(ミドルクラス)出身ということで話題になっていました。
日本人にはいまいちピンときませんが、使うお店から住んでいる場所、話し言葉まで階級によって分かれている、なんて話も聞きます。
そして有名なのが、「階級によってスーパーマーケットを使い分ける」という話。


いちばんお高いウェイトローズから始まって、マークス&スペンサー、セインズベリー、下はテスコやアスダ、どのお店を使うかはクラスによって決まっているのだとか。
イギリスに暮らす人なら耳にするであろうこの話、私も一応知ってはいたのですが、周りの皆さんを見回すと、どうも余り気にしてはいないようなんですよね・・・。
ウェイトローズは中国人留学生であふれていますし、地元の人も、昨日はセインズベリー今日はテスコと、ほいほいお店を変えているようです

果たして「階級別スーパー神話」(?)は本当なのか、改めてリサーチしてみました。

地元イギリス人のスーパー選び

地元の英国人5~6人に話を聞くと、皆さん一様に「あー、それね・・・」という微妙な表情
いわく、「過去は実際にそうだったし、今でも皆その話を知ってはいるが、今そうしている人はあまりいない。
半分真実、半分はウソかな」。
近年は中流階級が増えたため、「皆が中流」状態になって階級意識も薄れた。一方スーパーも、大衆化が進んでセールをどんどんやるようになった影響で、もはや昔のような大きな違いは感じない、とのこと。
ほとんどの人が、安売りや立地に合わせてその都度便利なスーパーに入っているようです。

御用達スーパーを固定化する人は、すでにオールドファッションになってしまっているんですね。

【関連記事:ロンドンのスーパーで簡単に見つけられるおいしいお菓子まとめ

やっぱり伝統は根強い?

確かに実際生活していても、階級を意識するような場面に遭遇することはほとんどありません。
ただしこれは地方都市の話で、「ロンドンの中心部ではまだそういう意識も残ってると思う」とのこと。
そんなわけで、結論はやはり「半分真実、半分ウソ」に落ち着きそうです。

伝統はそう簡単には無くならないということでしょうか。



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