おいしい英国レシピ Vol.8 Devonshire scone

“イギリス料理”としてまず思い浮かぶのは、フィッシュアンドチップス、サンデーロースト、ベーコン・ソーセージ・卵焼き・ベイクドビーンズがたっぷりのイングリッシュブレックファースト、そしてアフタヌーンティーのスコーンがランクインされているのではないでしょうか。

そのスコーンの食べ方は、ご存知の通りナイフで横半分に切り、たっぷりのクロテットクリームとジャムで頂くのが主流です。

そのクロテットクリームとは、とても濃厚な乳製品で脂肪分は約62%と高め。バターが約81%、生クリームが約40%とするとその中間に位置する乳製品のようですね。
製造方法は、ミルクやクリームを均一の温度(約82.5度)で沸かして水分を飛ばした後、時間をかけて冷やして作られるようです。
その過程で、表面に出来る黄色っぽい膜は、クラストと呼ばれるもので、クロテットクリームのクロテットは、クラストと言う言葉からきているようですよ。
ちなみに日本で販売されているクロテットクリームにはクラストがありません。。。
牛乳の脂質の違いなのかもしれませんね。

そのクロテットクリームの産地は、主にイギリス南西部のデヴォン州やコーンウォール州であることから、クロテットクリームは別名、デボンシャークリーム、コーニッシュクリームと呼ばれています。

そこで、デヴォンシャーとコーンウォ―ルには、スコーンの食べ方にちょっとした論争があります。
スコーンに塗るのはジャムが先なのか、クロテットクリームが先なのか。
(紅茶のミルクティーは、ミルクが先か後かのような論争ですね。)
デヴォンシャーでは、クリームが先でジャムが後、コーンウォ―ルでは、ジャムが先でその後にクリームの順番で食べられるようです。
どちらの食べ方でも味に変わりはありません。
実際に試してみると分かるのですが、クリームが先でジャムをのせた方が塗りやすいかもしれません。
ジャムが先だと、クリームが塗りづらいです。

皆さんはデヴォン派それともコーニッシュ派???

 

(材料:直径5㎝のスコーン13個分)

・300g 薄力粉
・2・ 1/2 tsp ベーキングパウダー
・一つまみ 塩
・60g バター(1㎝角に切って冷やしておく)
・50g 砂糖
・1個 卵
・牛乳 ※牛乳と卵を合わせて160mlにする
※レーズンを入れる場合は、砂糖は入れない

 

(サーブ用)
・イチゴジャム
・クロテットクリーム(無い場合は生クリームで代用、砂糖は入れない)

1.オーブンを220度に予熱し、オーブン板にベーキングシートを敷く
2.大きいボールに、薄力粉、塩、ベーキングパウダーを入れて、泡だて器でよく混ぜ、少し置いてからふるう *ベーキングパウダーと薄力粉をよく馴染ませるため
3.バターを加え、指先を使ってパン粉のようになるように薄力粉と混ぜ合わせ、砂糖を加えて混ぜる
写真1.1
写真2.1
4.卵と牛乳を合わせて160mlにしたらフォークで混ぜ、ゴムベラもしくは木べらを使って③に少しずつ入れ、軽く混ぜ合わせる
※卵・牛乳を混ぜ合わせたものは少し残しておく
※卵・牛乳を加える量は、生地が耳たぶの柔らかさになるくらいが目安
写真3.1
5.手で、④の生地をまとめる
写真4.1
6.軽く粉をし、④を綿棒で約2㎝の厚さに伸ばしたら、丸い型(直径5㎝)でぬきとり、残っている牛乳・卵を刷毛でぬる
写真5.1
写真6.1
写真7.1
7.220度に温めたオーブンで約12~13分焼く
写真8.1
8.完成
出来上がり1.1

【Kanako公式HP】

Food culture and society

※現在新HPへ移行中のため、上記リンクは繋がりません。
筆者kanako様のプロフィールとお問い合わせは下記リンクのページをご利用ください。


ロザリーのTOPページへ戻る

関連記事

  1. イギリスのルビーチョコ

    イギリスにもじわっと到来?ルビーチョコレート

  2. hostfamily-uk

    ホストファミリーになろう!

  3. おいしい英国レシピ No.45 Easter biscuits(イースタービスケット)

  4. 日本のおばさんが、クリント・イーストウッド似のイギリス人と結婚できた理由 11 老紳士と老猫

  5. 日本のおばさんが、クリント・イーストウッド似のイギリス人と結婚できた理由 13 人生を変えるボランテ…

  6. IrishSodaBread-recipe

    おいしい英国レシピ No.31 Irish Soda Bread

  7. タロン・エガートンの写真

    タロン・エガートンの深イイ話

  8. おいしい英国レシピ No.27 Ginger Biscuits(Ginger Nuts)

  9. イギリスに持って来てよかった意外なもの

PAGE TOP