イギリスの日常生活は「ペニーレイン」そのもの
みなさんは、ビートルズのヒット曲「ペニーレイン」の歌詞をご存知でしょうか?
「ペニー通りの床屋さん、彼は自分のお気に入りの髪型の写真を飾ってる。
道往く人はみんな立ち止まって“こんにちは”と声をかけるよ。
角には自動車に乗った銀行家、でも子どもたちは陰で笑ってるよ。
銀行家はどんな土砂降りの雨でもレインコートを着ないんだって、不思議だね…」
こんな調子で、ペニーレイン(ペニー通り)を描写しているんだけど、きっと彼らの故郷リバプールの商店街がモデルなんじゃないかな。
と思ったら、実はペニーレインはイギリスの国のいたるところにある平凡な大通りだっていうことが、イギリスに住むと見えてくる。
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もちろん、ビートルズが子どもだった時代の描写だから、今ならさしずめ、
「ペニー通りの床屋さんは、激安床屋に負けて客が来ない。
銀行の外壁に埋まったキャッシュディスペンサーには、週末の軍資金を下ろす若者で列ができている。
スーパーマーケットのテスコには、セインズベリーズの倍もの客が来る、だって駐車場が無料で広いんだもん」
こんな感じだろう。
イギリスの日常生活を知りたかったら、ペニーレインは本当にいいガイドブックなのです。
聖地の「そっくりさん」がイギリスにはたくさんある!?
さてビートルズは今でも人気で、ロンドンやリバプールにビートルズの聖地めぐりにくる観光客は多い。
アルバムタイトルにもなった「アビーロード」の横断歩道で写メする日本人が後を絶たない。
「アビーロード」は一カ所でも、ロンドン市内に「アビーロード」のそっくりさん、「アビーストリート」があるのはあまり知られていない。
さらに、お隣のケント州には「ペニーレイン」のそっくりさん、「ワン・ペニーレイン」があるから驚きだ。
ロンドンの地図「ロンドンA to Z」を買うと、ロンドン市内のあらゆる通りの名前が出ているので、購入して「面白い通りの名前」を探すのも一興ですね。