バイリンガル家族の「今」を切り取る実体験エッセイ ~2-3歳まで~

画像は、筆者がバイリンガル教育中に購入した育児本や自己啓発本の一部

こんにちは、ミドリです。

【2歳までの記録】

今回は2ヶ国語環境での子育て経験において、3歳くらいまでの間での子育てで感じた失敗談をご紹介させていただきます。

子供への期待が二か国分重なってしまう!

まずは、子供達の親である夫と私のスペックを。

【夫】

英語圏以外での生活経験なし。
親類一同や年の離れた友人はゲール語と英語のバイリンガルにも関わらず、夫の学生時代前後のみ教育システムが違ったため、自分が英語以外使えないことにコンプレックスを持つ。

【私】

25歳まで日本に住み、使用言語も日本語のみ。
学生時代の英語の成績はいつも平均点以下。
「いくら語学が堪能でも、性格や知的さが伴わない場合は悲しい」、と負け惜しみ。

こういうコンプレックスやら実力が伴わない偏ったイメージを持つ私たち夫婦から生まれてきたものですから、
我が子たちは、生まれた時からそれはそれはすごい理想を親から押し付けられているわけでございます。

子供の将来像の具体例を挙げますと、

*英語&日本語は、会話、読み書き、発音において、全て完璧
*ただ語学として完璧なだけではなく、政治経済歴史科学〜〜〜においても興味やら深い理解やらを示す
*しかし、知識をひけらかすわけではなく、人間性にも優れ、気の合う友達がいる
*AIが進化しようが、成人後は食いっぱぐれのない職(親の私たちが庶民で、経済的サポートを永遠に続けることは困難なので、ここは譲れない)を責任持ってこなすことができる

など、天井知らずな親の欲望が。

その欲望が災いして、
幼児教育業界に溢れる

「子供の脳は3歳までの教育で!」
「6歳までで全てが決まる!」
「子供が伸びる、親の言葉、生活習慣」

といった、幻のキーワードに踊らされまくり、前後不覚になり、気づけば既に8年ほどが経ってしまいました。

結局、上記の野望を子供達の成長とともに削り取っていきました。

今のところは「気の合う友達がいる」のみが親としての望みですが、
それも多感なお年頃の我が子たちにとっては、なかなか実現が難しいと感じる今日この頃です。

無理して日本の文化環境を作っても良くならない

そういうわけで、我が家の失敗例をご紹介させていただきます。

失敗例1
大量のシリーズ物DVDや童謡CD、日本の知育おもちゃを買い込む。

日本の昔話のDVDやCDを大量購入したのですが、残念ながら子供の好みに合わず、ほとんど使用せず。
室内で遊べるおもちゃもいろいろと揃えましたが、4歳ごろまで外遊びしか興味がない子供だった為、雨の日でも家に居ることが出来ず、使用しませんでした。

失敗例2
日本語の環境を増やそうと思い、日本人の集まりに出ていく。

家族ぐるみでお付き合いできる親しい友人関係を築けた一方で、オランウータンとゴリラを掛け合わせたような我が子(特に娘)を、親である私が制御する能力がなかった為、きちんとした人の多い日本人の集まりでは場の雰囲気を乱してしまうこともしばしば。

失敗例3
人様の教育方針の揚げ足を取る。

4歳ごろまで、娘&息子共順調に日本語も英語も使用できていたので、
少し年上のお子さんで日本語を喋らない子たちを見ると
「うちは、もっと気をつけて2ヶ国語をきちんと使えるようにしよう」と密かに目論んでいましたが、
5歳で小学校が始まったあたりから、我が子たちもほとんど日本語での発語は無くなりました。
やはり、驕れるもの久しからず。。。

日本語教育に最も役に立ったのは「こどもじゃず」

以上のように失敗ばかりを重ねてきておりますが、
そんな中でも子供の日本語力継続(4歳ごろまで)に役に立ったと感じたCDをご紹介させていただきます。

こちら、ROCOさんの「こどもじゃず」シリーズは、車での移動中にずっと聴いておりました。
童謡をジャズアレンジしてあるものはたくさんありますが、我が子たちにはこちらが一番好評でした。
おかげで、日本の幼稚園へ体験入学した時も「日本のお歌もたくさん知ってるね」と褒めていただけて、嬉しそうでした。

おわりに

失敗もたくさんしてしまいますが、いろいろ試さないと、何がその子供にとって本当に必要なのかという判断も難しい!
もっと子供の自主性にも賭けてみたいですが、放っておくと
「Awesome (スッゲー)」連発な、ボキャブラリー極少のYouTubeチャンネルのみを見続けるし。。。。
まだまだこれからも挑戦と失敗が続いていきそうです.。。。。!

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