イギリスの肖像専門美術館所蔵の肖像画が日本で見られる貴重な展覧会
本展は、約500年に亘る、テューダー朝から現在のウィンザー朝までの
5 つの王朝に描かれた英国王室の肖像画を紹介する。
この王室の肖像画には、伝統と革新の両面が現れている。
これらを見通してみると、君主制の変化によって肖像画にも変化が現れたこと、
そしてなにより、君主たちが自らのイメージを公に向けて発信するために肖像画を使っていたことが分かる。
ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリーは1856 年に設立された、
イギリスの歴史と文化に貢献した人々の肖像画を集めた美術館です。
そのコレクションから、特に王室の肖像画を時代ごとに辿りながら、
英国王室の歴史、そして描かれた人物の物語に迫る。
ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー とは
王侯貴族だけでなく、シェイクスピアの肖像画を始め
16 世紀から現代に至るまでの絵画、彫刻、素描、写真、版画等全作品数は 21万点に及ぶ。
外部への作品貸し出しは稀で、今回の展覧会は非常に貴重な機会となる。
【ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリーのホームページ】
知れば知るほど面白い!肖像画で読み解く、ドラマティックな英国王室の歴史。
遠く11世紀から現代まで、伝統を受け継ぎ、
今もなお世界中の注目を集め続け、話題に事欠かない英国王室ー
約1,000 年、幾度かの王家転変のなかで、傑出した人物たちが現れます。
6人の妻を持ち、絶対君主の名を欲しいままにした ヘンリー 8 世 。
宗教的混乱の中を奮闘、“ブラッディ・メアリー”の異名をとった メアリー 1 世 。
最強国スペインの無敵艦隊を撃退、“国と結婚”し生涯未婚を通したことから“ヴァージン・クイーン”と呼ばれた エリザベス 1 世 。
9人の子、40人の孫、37人の曾孫を持ち、18歳から63年間治世した“ヨーロッパ の祖母” ヴィクトリア女王 。
そして現在の王である エリザベス 2 世 。
女王自身はもちろん、息子のチャールズ皇太子、孫のウィリアム王子、ヘンリー王子 ―
ロイヤルファミリー全員が、日々のニュースにも頻繁に登場するほどの人気ぶり。
このようなとてつもない人物たちが、英国王室の歴史を脈々と創ってきました。
今回、世界屈指の肖像専門美術館ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリーより、
テューダー朝から現在のウィンザー朝まで、5つの王朝の貴重な肖像画・肖像写真など、およそ90点が来日します。
本展では、作品の魅力と併せ、美しく気品に満ちた肖像画のモデルである王室の面々が辿った運命…
幾度となく映像化や舞台化され、いつの時代も世界中を虜にする
「英国王室の物語」を存分にお届けします。
展覧会のみどころ
肖像画には物語があるー描かれた人物の生き様、歴史的背景とともに作品を楽しむ
作品の魅力と併せ、美しく気品に満ちた肖像画のモデルである王室の面々が辿った運命、繰り広げられた人間模様に肉迫します。
背景を知って観覧することでより深い鑑賞体験ができる画期的な展覧会です。
いつの時代も世界中を虜にする、英国王室の王と女王たち
シェイクスピアの演目でも知られるヘンリー8世、
歴史上もっとも著名な女王と言っても過言ではないエリザベス1世、
そして現女王であるエリザベス2世。
英国王室の中でも、約500年に亘るテューダー朝から現ウィンザー朝までの5つの王朝を紹介。
今も昔も話題に事欠かない、とてつもない人物たちが脈々と創ってきた英国王室の歴史を肖像画でたどります。
ほぼすべてが初出品!英国王室史を映し出す肖像画と写真肖像画と写真群
王や女王はもちろんのこと、その妃や家族たちの言動や芸術的活動、ファッションなどは日々世界の注目を集め続けています。
波乱万丈な人生を送ったダイアナ妃、現代の王室人気を支えるキャサリン妃の貴重なポートレートも展示されます。
日本側監修:熊澤 弘(東京藝術大学大学美術館准教授)
1970年生まれ。2003年より東京藝術大学大学美術館に勤務(~2010年)、武蔵野音楽大学専任講師を経て2017年4月より現職。
オランダ美術史を中心とした西洋美術史、博物館学を専門とする一方、日本国内外の美術展覧会にかかわる。
主な担当展覧会に「線の巨匠たち――アムステルダム歴史博物館所蔵素描・版画展」」(2008年、東京藝術大学大学美術館)、「Japans Liebe zum Impressionismus(日本が愛した印象派)」展(2015年、ドイツ連邦共和国美術展示館)。
「ミラクル エッシャー展」(2018年、上野の森美術館)等。
著書に『レンブラント 光と影のリアリティ』(角川書店2011年)他多数。
「肖像画には物語があるー」 展覧会ナビゲーターは『怖い絵』の著者 中野京子さん
歴史的背景を知って“絵画を読み解く”鑑賞の面白さを提案した中野京子さん(作家・ドイツ文学者)を展覧会ナビゲーターに迎え、
中野京子さんの著書『名画で読み解く イギリス王家12の物語』(光文社新書)を展覧会公式参考図書としてコラボレーション。
本展をさらにより深く、面白く鑑賞するためのナビゲートをしていただきます。
美しいポートレートにおさまる王族たちの、顔-。
肖像画が写し取るその表情や佇まいはいったい何を語っているのかー。
描かれた人物の個性や時代背景がわかりやすく書かれている本書を読んで作品を読み解いていくと、
展覧会が何倍も面白くなることは間違いありません。
展覧会サポーター
インドネシア元大統領夫人で、パリに亡命後は社交界で「東洋の真珠」とうたわれた、
デヴィ夫人ことデヴィ・スカルノさん。
趣味で数々の美術品を蒐集、ご自身で絵画も描かれアートへの造詣も深いデヴィ夫人が
「KING & QUEEN 展」のサポーターに決定しました。
日本人でただ一人、海外の国家元首の妻になり
激動の人生を歩まれた夫人ならではの視点で本展をご紹介いただきます。
ドラマティックで凄惨、権力を振るい、栄華を極めた王室の面々はいません。
写真のない時代、肖像画は人物の華麗さや権威 を象徴するものでした。
たとえば、宝石や天然真珠を散りばめた豪華絢爛たる衣装を纏ったエリザベス1世、
彼女の首の周りの糊で固めた白いレースのカラーは、その後も象徴として残り、
現代、愛犬が病気になった時、首につける「エリザベスカラー」の由来となっています。
肖像画の前に立つと、いにしえの物語が私達に話しかけてくれます。
品位ある王室の人々がそれぞれ辿った数奇な運命は、知れば知るほど心に重く響きます。」
展覧会概要
展覧会名:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展-名画で読み解く 英国王室物語-
会期:2020年10月10日(土)~2021年1月11日(月・祝) ※会期中無休
開館時間:10:00~17:00 金曜日は~20:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
会場:上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
主催:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー、フジテレビジョン、東京新聞、上野の森美術館
協力:ルフトハンザ カーゴ AG 、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
後援:ブリティシュ・カウンシル
キュレーター:シャーロット・ボランド
日本側監修:熊澤 弘(東京藝術大学大学美術館准教授)
お問い合わせ:03-5777-8600(全日 8-22時)ハローダイヤル
公式ホームページ:www.kingandqueen.jp
本展の注意事項
※本展は日時指定制を導入いたします。
※入場・チケット購入方法ほか新型コロナウイルス感染防止対策及び最新運営情報などを公式HPで必ずご確認ください。
www.kingandqueen.jp
読者プレゼント
本展の無料鑑賞券を5組10名様分プレゼント!
※無料鑑賞券の利用期間:11月1日~11月30日
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