おいしい英国レシピ No.24 Devon Flat

今回から数回にわたり、イギリスのビスケットを紹介します。

ビスケットって、クッキーのこと?と思われる方も多いのではないでしょうか。
イギリスでは、焼き菓子の総称を“ビスケット”、アメリカではクッキーと呼ばれているので同じ物になります。
イギリス英語とアメリカ英語の違いですね。

そのビスケットとは、ラテン語“bis cotum”(baked twice:二度焼き)が転訛したもので、イギリスではbiscuit(ビスケット)、イタリアではbiscotti(ビスコッティ)と呼ばれています。
ビスケットの歴史は古く、どうやらエリザベス1世(1533-1603)時代には既に存在していたようですよ。

ということで今回は、“Devon Flat(デヴォンフラット)”と呼ばれるビスケットです。

デヴォンという名前が付いているとおり、デヴォン生まれのクラシックで、とても簡単なビスケットなのですが、デヴォンで思い出すことはありませんか。
No.8ではデヴォンシャースコーンを紹介しました。
横半分にしたスコーンに、先ずクロテットクリームをたっぷり塗って、その後にジャムをのせるのがデヴォン流です。思い出しましたか?

このデヴォンですが、イギリスの中では食材の宝庫として知られています。
イングランド南西に位置し、唯一2つの海岸線がある地域です。
適度に雨も降り、また北大西洋海流の影響で年間を通して温暖で過ごしやすく、冬でも最低気温がマイナスになることがないため、ほとんど雪は降りません。
そんな温暖な気候と肥沃な土地に恵まれたデヴォンシャーでは、数世紀にわたり質の高い乳製品やフレッシュフルーツや野菜、肉類や魚介類を生産し、輸出も盛んに行われています。

そこで取れる豊富な食材から、デヴォン生まれの料理やお菓子など数多くあります。
ホワイトプディング(Hog’s pudding)と呼ばれる、豚肉と黒こしょう・クミン・バジル・ガーリックなどの香辛料で作られるスパイスなソーセージやデヴォンシャースプリッツ(Devonshire Splits)と呼ばれる、濃厚な牛乳と混ぜて作られたパンに凝縮された生クリームとジャムを挟んで食べるパン、そして生産されるリンゴを使って作られるサイダーと呼ばれる発泡性のリンゴのお酒、最近ではワインも作られており、日本へも輸出されているほどで、デヴォン生まれのものは挙げればきりがありません。

ということで今回は、デヴォン生まれのクロテットクリームを使ったDevon Flatと呼ばれるビスケットのレシピです。
バターの代わりにクロテットクリームを使っていますが、意外と食感はあっさりし、クロテットクリームの香りがほのかに口の中に広がります。
クロテットクリームが無い場合は、生クリームでも代用できますので、是非お試し下さい。
デヴォンの緑豊かな広大な大地を思い浮かべながら紅茶と共に午後の一時をお過ごし下さい。

(材料)7㎝のセルクル型 約20枚分
235g 薄力粉
1tsp ベーキングパウダー
一つまみ 塩
125g 砂糖
100g クロテットクリーム もしくは 125ml 生クリーム
1個 卵
1tbsp 牛乳

1.オーブンを220度に予熱し、オーブン板にベーキングシートを敷く
2.薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、こしきでふるう
写真1.1
3.塩を一つまみと砂糖を加えて、泡だて器でざっくり混ぜる
写真2.1
4.クロテットクリーム、卵、牛乳を入れ、ゴムベラで全体を軽く混ぜたら、手でこねる
※手でこねた時点でベトベトしていたら、生地をタップに包んで少し固くなるまで冷蔵庫で冷やしてから次の作業にすすむ
写真3.1
写真4.1
写真5.1
5.作業台に粉をし、生地を綿棒で約8㎜の厚さに伸ばしたら、7㎝のセルクルの型でくりぬく
写真6.1
写真7.1
6.ベーキングシートを敷いたオーブン板の上に、くりぬいた生地をのせて、220度に予熱したオーブンで約9~10分焼く
写真8.1
写真9.1
7.完成
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