今回は、シュルーズベリービスケットと呼ばれるビスケットです。
このビスケットはシュルーズベリーという地域にちなんで名付けられたそうです。
もちろんシュルーズベリー生まれのビスケットです。
そのシュルーズベリーはイングランドの中部地方とウェールズの間に位置するシュロプシャーに位置する町です。
由緒ある町として知られ、中心地には黒色と白色のチューダー朝時代の建築物が並んでおり、かつては羊毛貿易の中心地でした。
チューダー朝建築以外にも、約660もの建築物があります。
ジョージアン、ノルマン、ヴィクトリアンそしてアールデコ建築や、1066―1074年に建てられたシュルーズベリー城など、町全体が博物館や美術館のような町です。
また、シュルーズベリーでは農業の盛んな地域でもあり、140年以上前より毎年“Shropshire county Agricultural show”という農業のイベントが開催されています。
シュリューズベリーの家畜類や農業生産物、そして地域のビジネスをイベントを通してイギリス国内さらに周辺国に広めています。
日本で言えば町おこしのイベントの一種かもしれません。
日本でもこういった町おこしが各地域でさらに盛んになれば、イベントに訪れる他の地域に住む人々、特に都心に住む人々との接点ができ、その地域良さが伝わると共に社会的なつながりもできて町が活性化され、地方創生につながるのではないでしょうか。
さて、そんな町で生まれたのが、シュルーズベリービスケットです。
建築物と同様、このビスケットの歴史も古く、このビスケットについての最初の記録は1561年と言われています。
その後、1700年にはウィリアムコングリーヴという劇作家が「世の習い」(The Way of the World)という風習喜劇の中でシュリューズベリービスケットを暗喩として表現しています。
ビスケットはその時代には日常的に食べられていたお菓子ということですね。
このビスケットは、数種類のバリエーションがあります。
フレーバーにレモンを使ったもの、キャラウェイシードやレーズンを使ったものなどがあります。
今回のレシピはレモンの皮を使ったレシピです。
レモンの甘酸っぱい香りがほのかに漂います。
また、卵は卵黄のみを使っているのでサクッとした食感になりますよ。
是非午後の紅茶とお召し上がり下さい。
(材料)6.5㎝のセルクル型 約25枚分
125g 食塩不使用バター ※常温に戻しておく
150g グラニュー糖
2個分 卵黄
1個 レモンの皮
225g 薄力粉
1.オーブンを180度に予熱しておき、オーブン板にはベーキングシートをしいておく
2.常温に戻したバターとグラニュー糖をハンドミキサーで、白っぽくなるまでかき混ぜる
3.卵黄を加えてハンドミキサーで混ぜたら、レモンの皮を加えてゴムベラでざっくり混ぜる
4.薄力粉をふるいながら入れ、ゴムベラでざっくり混ぜたら、手でよく混ぜ一塊にする
※この過程でべたつきがあればラップに包んで冷蔵庫でねかす
5.作業台に粉をし、麺棒で生地を約5㎜の厚さに伸ばす
6.6.5㎝のセルクル型で抜き取り、ベーキングシートをしいたオーブン板にのせて、あらかじめ予熱したオーブンで約10分~12分焼く
7.完成
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