【クリスマスケーキはこれで決まり!】おいしい英国レシピ 特別版 Christmas Pudding

christmaspudding

By James Petts from London, England – Christmas pudding, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=34997661

イギリスでは、町中がクリスマスイルミネーションで輝き始めると、スーパーにクリスマス商品が陳列されます。
そこで目に付くのは、バケツを逆さにしたような真っ黒なプディング!!
初めて見たときには衝撃でした!

日本では見慣れないこのプディングですが、イギリスでは、クリスマスディナーのフィナーレに食べられる伝統的なデザートになります。
さらに、見慣れてはいなくとも、実は日本人にとっても「聞き慣れていた定番の英国デザート」だったのです。
そして、そのデザートには、イギリスの文化を紐解く歴史が隠れていました。

今回ご紹介するのは衝撃の真っ黒プディング「クリスマスプディング(Christmas Pudding)」です。

最初は「おかゆ」扱いだったプディング

まずは、どのようにこのプディングが生まれたのか、それにまつわる話を見ていきましょう。

時は14世紀、脂・スパイス・ドライフルーツは大切な保存食とされていました。
それを牛肉や羊肉を根菜と共に煮込み、“frumenty(お粥)”として食べられていたのが始まりです。
16世紀にはfrumentyに卵やパン粉、牛肉、ビールや蒸留酒などのお酒が加えられ、食事のお粥からデザートのプディングへと変化していったのです。

あのクリスマスキャロルの歌詞に登場していた

そんな変化の中に生まれたプディングが「フィギープディング(figgy pudding)」
イチジク(fig)を中心としたプディングで、このプディングから発展して現在のクリスマスプディングになったと言われています。

さて、「日本人にとって聞き慣れていた」と言いましたが、
この「フィギープディング」はクリスマスキャロルの定番「We wish you a Merry Christmas」の歌詞中に出てきているのです。

We wish you a Merry Christmas,
We wish you a Merry Christmas,
We wish you a Merry Christmas,
And a Happy New Year.

 Good tidings we bring
 To you and your kin;
 We wish you a Merry Christmas
 And a Happy New Year.

Oh bring us some figgy pudding,
Oh bring us some figgy pudding,
Oh bring us some figgy pudding,
And bring it right here.

 Good tidings we bring
 To you and your kin;
 We wish you a Merry Christmas
 And a Happy New Year.

クリスマス用のデザートとして慣習化されたプディングですが、1664年には清教徒が悪質な習慣だとして、禁止してしまいました。
しかし、1714年ジョージ1世は、プディングをクリスマスディナーの一部として復活させ、ビクトリア時代には、現在食べられているようなレシピのプディングになったそうです。

クリスマスプディングの見た目や作り方は、キリスト教の文化でできていた

プディングの上には、ヒイラギの枝が飾られるのが特徴です。
また上から流したブランデーに火が灯されると、クリスマスディナーのフィナーレにふさわしく、炎がユラユラと揺れ動きます。

実はこれらにも意味があるのです!
ヒイラギの枝はキリストの棘冠に例えられており、また炎はイエスの愛と力を表すと言われています。

見た目だけでなく、もちろん作り方にも意味があるようです。
まず一つ目は、イエスと彼の弟子を表すために、13種類の材料を使わなければならないという作り方。
次に二つ目は、東方の三博士(※)の面目にかけて、家族それぞれが木べらを使って、東から西と動かしながら材料を混ぜなければならないという作り方。

※東方の三博士~聖書に登場する人物。イエスキリストの誕生を最初に祝福した人たちとも言われる。

これらに注意しながらクリスマスプディングに挑戦してみてはいかが??
挑戦してみよう!という方のためにクリスマスプディングのレシピを紹介します。
(ですが、美味しさを追求するため、13種類の材料では作っていません、、、。)

材料

Christmas Pudding(17㎝型1ℓPudding basin型)
115g 食塩不使用バター
115g ブラウンシュガー
2個 卵
115g 薄力粉 + 5g ベーキングパウダー
1/2tsp ミックススパイス
1/2tsp シナモンパウダー
1/2tsp ナツメグパウダー
115g パン粉
200ml 牛乳
1個分 レモンジュース
60ml ラム酒
115g レーズン
115g サルタナレーズン
115g ドライイチジク 1.5㎝角にカット
1個 リンゴ チーズグレーターで削る
1個分 レモンの皮

レシピの紹介

① ドライフルーツとレモンの皮をボールに入れ、ラム酒で一晩漬ける

② プディングボール(1リットル)に刷毛でバターを塗る*型を外しやすいように

③ ボールにバターと砂糖を入れて泡立て器で混ぜ、なじませたら、卵を一つ割り入れて混ぜる

④ 牛乳とレモンジュースを加えて混ぜ合わせる。

⑤ 粉類すべていれて、粉っぽさがなくなるまでゴムべらで混ぜる

⑥ 一晩漬けたドライフルーツとりんごを入れ、均等になるよう混ぜる

⑦ プディングボールに生地を流す

⑧ バターを塗ったクッキングペーパーの面を生地の上にのせ、上面を覆うようにアルミホイルをかぶせる
※アルミホイルのかけ方~まず適度の長さに切ったホイルを半分に折り、折った側を約2センチくらい内側に折る(膨らんだ時のために)。その後、折った部分以外を広げてホイルをかぶせ、ひもでしばる。余分なホイルはカットする

⑨お湯を入れた鍋で、2時間30分蒸して火を入れる

⑩冷めたらアルミを外し、生地の上にのせたペーパーを取り外し、サランラップに包んで冷蔵庫でクリスマスまで冷やす。
※クリスマス当日は、再度約2時間蒸し、型から外したらヒイラギの枝を飾り、フランベする

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By Jay Springett from London – rumThis photograph was submitted to Wikimedia Commons by “Will Murray (Willscrlt)”., CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=28574587

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