みなさん、熊のプーさんは、イギリスで生まれた作品だということはご存知でしょうか?
プーさん誕生秘話や各種エピソードについては、すでに色々な情報がありますので、今回はイギリスで見聞きした、プーさんに関するトリビアをご紹介します。
正確な情報ではないこともありますので、あくまでこんな話もある、という感じでお読みください!
※熊のプーさんのあらすじはこちらを参照ください
農場でバカンスを過ごすのがイギリス的ステータス
裕福なイギリス人は、農場を買い、休みの日には一家でそこに行き、畑仕事をしたり、乗馬したりするのが娯楽でした。
プーさんの作者であるA.A.ミルンも同じく、ロンドン近郊の町イーストグリーンステッドからほど近くにある、ハートフィールドという避暑地にあるコッチフォード・ファームという農場を購入し、家族で休みを過ごしました。
プーさんは、この農場で息子(クリストファー・ロビン)を寝かしつけるため、息子のお気に入りのテディベアを使って、息子を主人公にして話を作ったことから生まれたということです。
ミルン作品はぜひ原文を!
ミルンは、ケンブリッジ大学トリニティカレッジ卒で、学生のころからの作家志望ということから素質がうかがえますが、実際の彼の文章を読むと、文才が豊かであることがわかります。日本でもよく言われる「行間」があり、そこに多くのことが含まれており、とても深いのです。
子供向けの本ですからそれほど難しくもないので、ぜひ勉強の教材としても読んでみてください!
子供目線でつけられたキャラクターの名前
プーさんの名前の由来については、原作『くまのプーさん』の中では、鼻の上にいるハエを吹き飛ばすためにプーと吹くからではないか、と書かれていますが、他にも、息子が可愛がっていた白鳥の名前からきているなど、諸説あるようです。
そんな中でイギリスで聞いたのは、くまの名前をどうしようか悩んで、「うんち」を意味する「プー」とつけたら息子に受けたから、という話もあるようです(笑)。
子供向けの本なので、子供がおもしろがるかどうかで決めたというのは、なんとなく説得力がありますね。
また、ロバのイーヨーについては、ロバの鳴き声から名前をとったという話や、タイガーのティガーは、子供が「タイガー」と発音するときに、よく「ティガー」といってしまう所からとったなど、あくまで子供目線での名前付けをしていたというのです。
本当のところはいまのところ不明ですが、元々は息子を寝かしつけるために作ったお話ということで、子供がなるべく共感できるように心配った作品であるというのは、心があたたかくなるエピソードではないでしょうか。
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