おいしい英国レシピ No.29 Rock cake (Rock Bun)

第29回目のレシピは、ロックケーキです。
別名“ロックバン”とも呼ばれ、ロックという言葉がついている通り、見た目は岩のようにごつごつした形で、少し固い小さなフルーツケーキになります。
そして、バン(Bun)はパン、小さなロールパンという意味です。

このロックケーキは、イギリスのティータイムのおやつとしてとても人気があり、イギリスの公園のカフェではキャロットケーキ等と共に定番メニューになっています。
今ではイギリスに限らず世界各地で様々なバリエーションのロックケーキがあり、例えばジャマイカのロックケーキは、ココナッツが入ったトロピカルなケーキのようですよ。
残念ながら日本ではロックケーキはあまり見かけませんが・・・。

このケーキの起源はもちろんイギリスなのですが、どのような経緯でこのケーキが誕生したのか探ってみましょう。

時は第二次世界大戦中(1939-1945)、イギリスの食糧自給率は30%と統計上最も低く、チーズ・砂糖・シリアルは70%、肉類は50%、フルーツにおいては80%も輸入に頼っていたようです。
時には食糧不足に悩まされることが多かったようで、イギリス政府はその解決策として、限られた配給物でも作れる、そして普通のケーキより少ない卵・砂糖で作ることができるケーキを促進したのがこのロックケーキということです。

今となってはイギリスをはじめ世界各国でお馴染みのロックケーキですが、食糧不足だからこそ編み出された国民のためのケーキなのですね。
お菓子・お料理、そしてそれらに使われる材料には、一つ一つ必ず何かしらの歴史や意味があるようです。

それでは、ロックケーキのレシピになります。
材料にミックススパイスを使いますが、ミックススパイスを作るには多くの種類のスパイスが必要になりますので、代わりに、シナモンを入れて頂いても美味しくお召し上がり頂けます。

イギリス生まれのケーキは紅茶に合いますので、午後のティータイムに是非お試し下さいね。

(材料)約6㎝弱の丸形のケーキ 20個分
175g  薄力粉
一つまみ 塩
1tsp  ベーキングパウダー
85g  三温糖
1/4tsp ナツメグパウダー
1/4tsp ミックススパイス(No.15のBara Brithを参照)
※無ければ、シナモンパウダーでもOK
85g 食塩不使用バター ※2㎝の角切り
65g ドライフルーツ(サルタナレーズンなど)
1/2個 卵 ※あらかじめ溶きほぐす
(1Tbsp 牛乳 ←もし必要であれば)

1.オーブンを190度に予熱し、オーブン板にベーキングシートをしく
2.薄力粉と塩とベーキングパウダーをあらかじめ混ぜ、こし器でボールにふるう
写真1.1
3.三温糖をこし器でふるいいれ、ナツメグ・ミックススパイスをそれぞれ入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせる
写真2.1
写真3.1
4.2㎝の角切りにしたバターをボールに入れて、指先で潰すように粉と混ぜ合わせ、パン粉のようにボロボロの状態にする
写真4.1
5.ドライフルーツを入れてゴムベラでざっくり混ぜたら、溶きほぐした卵を入れて、ゴムベラで混ぜる
※混ぜすぎると生地の状態が変わり、ごつごつした質感が無くなるので、混ぜすぎない
※卵を加えてもまだ生地がまとまらないようだったら、牛乳を加えて混ぜる
写真5.1
写真6.1
写真7.1
6.ベーキングシートをしいたオーブン板に、フォークを使って生地をのせていく
写真8.1
7.190度に予熱したオーブンで約10分、きつね色になるまで焼き、ラックの上で冷ます
写真9.1
8.完成

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