今回はヴィクトリアサンドウィッチです。
Vol.3で既にヴィクトリアオレンジケーキを紹介していますが、今回は最もシンプルなそしてイギリスでも良く食べられ、アフタヌーンティーのお菓子の定番のケーキです。
すでにVol.3でヴィクトリアサンドウィッチの歴史的な背景を述べていますが、おさらいをかねて少し説明したいと思います。
このヴィクトリアサンドウィッチはヴィクトリア女王の何ちなんで名付けられました。
ヴィクトリア女王といえば、18歳で女王に即位し、1901年までの64年間イギリスに君臨し、インドを始め世界に広大な植民地を支配して、イギリスが大英帝国として最も繁栄した時代の女王です。
そんな女王にはアフタヌーンティーにちなんだ逸話が残されています。
昼食と夕食のお腹がすいた際に宮廷の廷臣に小さなケーキをリクエストしたのです。
この問題を解決したのがベッドフォードシャー公爵夫人の女官。
彼女がサンドウィッチや紅茶と共に小さなヴィクトリアサンドウィッチを出したのが、宮廷でのアフタヌーンティーの始まりといわれています。
それ以降、アフタヌーンティーには必ずケーキが出されるようになったようです。
現在のレシピは1950年代にほぼ完全なレシピになり、その後も受け継がれて現在に至っています。
イギリスのお菓子のレシピは、時が経っても昔ながらの名残があるため、華やかさという部分ではフランスのお菓子にはかないませんが、どこか懐かしくそして飽きることがないお菓子ですね。
それでは、レシピに移ります。
注意点としては、バターはポマード状に、卵は必ず常温に戻して下さい。
そうしないと、混ぜた際に分離するので、気をつけて下さい。
ヴィクトリアサンドウィッチは、見た目は甘くて重そうと思いますが、生クリームには砂糖をいれておりませんので、意外とあっさりと頂けます。
ジャムはスッキリとした甘さの“アオハタの丸ごと果実ブルーベリー”がお勧めです。
(材料) 20㎝丸形
170g 食塩不使用バター ※ポマード状にしておく
170g グラニュー糖
3個 全卵 ※常温に戻す
170g 薄力粉 + 8g ベーキングパウダー(よく混ぜてあらかじめふるっておく)
2Tbsp 牛乳
200ml 生クリーム
適量 ブルーベリージャム
1.20㎝のケーキ型にベーキングシートを敷き、オーブンを170度に予熱する
2.ボールにポマード状にしたバターとグラニュー糖を入れて、ハンドミキサーでもったりするまで混ぜる
3.卵を一つずつ加え、ハンドミキサーで混ぜて、最後に牛乳を加えて混ぜる
※卵が常温でないと分離しやすい、分離してしまったら、分量分の薄力粉大さじ1を加え混ぜると分離が戻る
4.あらかじめふるった薄力粉・ベーキングパウダーを高いところからふるい入れ、ゴムベラで混ぜる
5.型に流し、オーブンで約35分~40分焼き、ラックで冷ます
※竹串をさして何も付いてこなければOK
6.生クリームを8分立てにし、生地を2等分にする
7.二等分にした下の生地のカッとした面にブルーベリージャムをぬり、その上に生クリームをぬり、上の生地をのせる
8.粉糖をかける
9.完成
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