今回はスティッキートフィープディングです。
日本語にするとネバネバしたキャラメル状の蒸しケーキ。
名前からするととても甘そうなケーキになりますが、デーツの自然の甘みのお陰で、生地に入る砂糖の量が比較的少なくすみ、意外に軽めのスポンジになります。
そこにキャラメル状のソースをたっぷりかけて食べる温かいデザートです。
このプディングはイギリスのパブでは定番のデザートメニューになり、どこか懐かしいほのぼのとした味と香りがします。
プディングという言葉が出てきましたが、イギリスではお菓子の同義語としてよく使われます。
主に蒸し焼きのケーキを意味し例えば、クリスマスプディング、ライスプディングなどがあります。
元々の語源はゲール語で動物の内臓を表す単語、poten, podinなどで、それを使った腸詰め料理pudingがスコットランドからイングランドにback pudingとして伝わり、現在のpuddingになったと言われています。
このスティッキートフィープディングは他のイギリスのお菓子に比べて歴史が浅く、ほんの数十年です。
1970年代にFrancis Coulsonが湖水地方にある現存のホテル“Sharrow Bay”で出したのが始まりと言われています。
今では、カナダやアメリカニュージーランドの英語圏でよく食べられるデザートですが、Francid Coulsonが発明したレシピは秘伝で、Sharrow Bayホテルで働くスタッフ全員に「どんな理由であれ、決してレシピは公開しない」と署名させています。
そのためオリジナルレシピは決して世の中に出回らないものの、デーツが入ることは共通で、そこに黒蜜が入ったり、入らなかったりと数多くのレシピあります。
その中でも、日本にある材料で比較的簡単に作れるレシピを紹介します。
ポイントは、ケーキを蒸し焼きにするため、生地が入った型の半分の高さの湯せんにかけてオーブンで焼いて下さい。
そうすることにより一層生地もふわふわになり、キャラメルのソースが合います。
(材料)プリン型4個分(各150ml)
75g デーツ(種なし、粗く刻む)
75ml 水
75g 食塩不使用バター(ポマード状態) + 適量(型に塗るバター)
50g 三温糖
2個 卵
小さじ1 バニラエッセンス
140g 薄力粉 + 5g ベーキングパウダー(あらかじめ混ぜておく)
~ソース~
150ml 生クリーム
75g 三温糖
25g 食塩不使用バター
1.粗く刻んだデーツと水を鍋に入れて、弱火で3~4分デーツがやわらかくなるまで煮て、木べらでつぶしペースト用にする
2.オーブンを180度に予熱し、型にバターを塗り底にベーキングシートを敷き、湯せん用のお湯を沸かす
3.ボールにバターと三温糖を入れ、泡立て器で白っぽくもったりするまで混ぜる
4.卵を一つずつ入れてしっかり混ぜ、バニラエッセンスを加えて全体に行きわたるようによく混ぜる
5.薄力粉・ベーキングパウダーを混ぜた物をこし器でふるい入れ、ゴムベラで粉っぽさが無くなるまでよく混ぜる
6.ペースト状にしたデーツを入れてゴムベラで全体にいきわたるようになるまで混ぜる
7.型に入れ流し、アルミをそれぞれかぶせて湯せんにかけ、予熱したオーブンで約25分焼く(竹串をさして何もついてこなければOK)
8.ソースを作る
1)小さい鍋に生クリームの半量、三温糖、バターを入れて弱火にかけてなめらかになるまで混ぜ合わせたら、3~4分濃くなるまで沸騰させながら混ぜ合わせる
2)残りの生クリームを加えて混ぜる。サーブする直前に再度温める
9.ソースをプディングにかけて完成
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