ゆりかごから墓場まで
イギリスの整った社会制度を表して、そう言われます。
確かにイギリスは無料の医療制度が光る国です。
しかも、イギリス人だけにとどまらず、留学生とか研究者とか、一定のビザを取得して滞在している人や、ぶっちゃけ、半年以上滞在すれば誰にでもタダ、という大盤振る舞いです。
だから移民でも、7ヶ月イギリスにいれば、無料で病院にかかれます。
例えばアナタがワーホリとかでイギリスに入国しても、半年以上経てば医者にタダで見てもらえるのです。
ただし、薬は別なので間違えないようにね(60歳以上は調剤薬も無料)。
緊急時はイギリスのER=E&Aへ!
でも、タダより高いものはない、と言うのもまた真なりです。
イギリスの医療制度はナショナル・ヘルス・サービス(NHS)という国家の機関で運営されています。
そして基本的に住民は地域のかかりつけ医に登録しなければなりません。
かかりつけ医はGPと呼ばれ、アナタがどんな症状であっても、まず最初にGPに連絡し、アポを取り、問診を受け、それから専門医への紹介、ということになります。
日本のように、骨が折れたからといってすぐに整形外科医には会えないのです。
なので、慢性症状の場合は、手術が必要でもかなり待たされます。
もちろん、例外はあります。
緊急医療サービスを受けることです。
ERのことをイギリスではE&Aというのですが、ここではアポなしでも急患を見ています。
ただし、NHSの予算は年々厳しいことになっているので、E&Aの統合が激しく、全国的に数が減りつつあります。
元旦にE&Aに行ったら、12時間以上待たされた例もあります。
【関連記事:12時間待ちの緊急救命室】
お金持ちは私立クリニックを利用
だから、無料の医療制度を持っていても、シティで働くお金持ちは、民間の私立のクリニックに行っているケースがほとんど。
こういう病院は、自費診察なので、請求金額を聞くと、治ったはずの心臓が麻痺して、その場でおだぶつになりかねないほどです。
その代わり迅速に診察が受けられます。NHSの医師がアルバイトで掛け持ち診療しているケースがほとんどですので、医療レベルには差がありません。
かかる時間が全く違うのです。
地獄の沙汰も金次第、は全世界共通なんですね!
救急車を呼ばずに、タクシーでE&Aへ行こう
さて、それではあなたが急病になったらどうすればいいでしょう?
ホテルに滞在しているなら、フロントに相談しましょう。
でも救急車は日本のようには簡単に来てくれません。
病状を根掘り葉掘り聞かれます。
それが厳しいようであれば、タクシーを頼んで、近くのE&Aにかけこみましょう。
E&Aはネットで簡単に検索できますから、自分で調べて出かけましょう。
それができないような重篤な症状であれば、”Help”と助けを呼んでください。
“King’s College Hospital please”(キングズカレッジ付属病院に行ってください)
こんな感じでタクシーの運転手に行き先を伝えましょう。
これであなたの生命は安全です。
病院で使える病気関連の英単語集
それでは最後に、イギリスで病気になっても困らない病気基本用語集をご紹介します。
痛み | pain, ache |
下痢 | diarrhea |
抗生物質 | antibiotics |
腫れている | swelling |
頭痛 | headache |
熱 | fever |
吐く | vomit |
めまいがする | dizzy |
不眠 | insomnia |
尿 | urine |
便 | bowel |
切り傷 | cut |
気分が悪い | feel bad |
心音 | heart beat |
薬 | medicine |
手術 | operation |
感染症 | infection |
インフルエンザ | flu |
花粉症 | hay fever |
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