イギリスのスーパーマーケットの階級事情が変わるかも!? 【2018年4月の最新情報】

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イギリスのスーパーマーケット事情が変わりそうなニュースが飛び込んで来ました。

スーパーマーケット市場ナンバー1が変わる事になりそうです。
なぜそうなりそうかと言うと、イギリスのスーパーマーケット市場ナンバー2の「セインズベリーズ」が、ナンバー3の「アズダ」を買収して合併するという事が発表されたからです。
ナンバー2とナンバー3の市場のシェアを合わせると、現在ナンバー1である「テスコ」を追い抜きます。

すでに、セインズベリーズと、アズダの親会社であるウォールマートの間で、話が進んでいるということです。

今回は、そんなイギリスのスーパーマーケット事情の最新情報と共に、その変化がイギリスの階級社会に何をもたらす可能性があるのかをお伝えしていきます。

市場シェアの数値とこれまでの買収

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しかし、本当に市場シェアが変わるのでしょうか。
数値で見ていきましょう。

【各スーパーマーケットの市場シェア比率の一覧】

  • テスコ(Tesco) :27.8%
  • セインズベリーズ(Sainsbury’s) :15.8%
  • アズダ(Asda) :15.3%
  • モリソンズ(Morrisons) :10.4%
  • アルディ(Aldi) :7%
  • コープ(Co-op) :6.3%
  • リドル(Lidl) :5.2%
  • ウェイトローズ(Waitrose) :5.1%
  • アイスランド(Iceland) :2.1%
  • オーカード(Ocado) :1.4%

調べた所、こういう数字になるんだそうです。

セインズベリーズが15.8%で、アズダが15.3%なので、合わせて31.1%
現在1位であるテスコが27.8%なので、ナンバー1が変わりますね。

今回の買収と似たような過去の例では、現在4位のモリソンズがセーフウェイ(というスーパーがありました)の買収を2004年にしています。
その買収によるシェアの拡大によって、現在の市場4位を確立しました。

また、セインズベリーズは最近アーゴスという会社を買収しました。
セインズベリーの店舗内にアーゴスが設置されています。

アーゴスはカタログ・オンラインで家具や家電、キッチン用品など様々な商品が買える会社です。
大型の家具は配達になりますが、家電などが買えたりします。
新しいスーパーマーケット(なんでも手に入る)の形を作っているようです。

そういった前例もあるので、今回の買収も実現する可能性が高そうに思います。

イギリスのスーパーは階級社会と密接に関係している

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イギリスでは、最近こそは階級社会が薄れているとなってきているように感じます。
ですが、まだまだ階級社会は根付いていると思います。

階級社会に馴染みのない日本人からすると、
「それがスーパーと何が関係あるのだろう」と疑問に抱く所でしょうが、階級によって、使うスーパーが違うんです!

まず、イギリスで言われている主な階級は3つ。

【イギリスの階級一覧】

  • 上流階級(アッパークラス)
  • 中流階級(ミドルクラス)
  • 労働階級(ワーキングクラス)

この中でもミドルクラスはさらに3つに分かれてるとされています。

  • アッパーミドル (上位中流)
  • ミドルミドル (中位中流)
  • ロウアーミドル (下位中流)

ワーキングクラスだとアズダモリソンズアルディリドルを使う傾向にあり。
セインズベリーズテスコは真ん中くらいに位置していて、ミドルクラス以上からはウェイトローズマークス&スペンサーを使うという感じです。

イギリスでは実際に自分の階級はあまり口に出して話はしないかと思います。
でもどこで買い物をするかで、階級が分かったりしちゃいます!
実際にウェイトローズやマークス&スペンサーに行くとあきらかに客層が違うんです。

【階級別のスーパー対応表】

  • 上流階級
    • ウェイトローズ
    • マークス&スペンサー
  • 中流階級
    • セインズベリーズ
    • テスコ
  • 労働階級
    • テスコ
    • アズダ
    • モリソンズ
    • アルディ
    • リドル

※テスコはほとんどの地域にあるスーパーですが、実はハロゲートにはテスコがないのです。なので実際にどういう方が買い物してるかは最近はわかりませんが、大体の区分の傾向です。

今回の買収がイギリス社会に影響を与えそうなポイント

uk-supermarketもし、セインズベリーズがアズダを買収したのなら、ワーキングクラスとミドルクラスが一緒になるという感じですね。
アズダの客層(もしくはセインズベリーズの客層)が変わるかもしれませんね

そして、スーパーのような普段使いの場所で、階級の違った客層が入り混じるという事は、イギリス社会における階級意識をますます薄くしていく変化をもたらす一因となるかも知れませんね。

セインズベリーズの社長さんがニュースのインタビューに答えていました。
そして、今(2018年5月現在)の時点では会社は同じになるけれど、アズダを閉めたり、セインズベリーズを閉めたりはしないという事。

従業員の削減もないという方針をしめしています。
同じ街にアズダもセインズベリーズもある場合はどうなるんでしょうね?

今後の進展が気になります。

階級を気にして遠慮する必要はない

uk-supermarketちなみに、日本人である私は、基本的に使ってるのはオンラインスーパーです。

以前、こちらの記事で簡単に紹介しました。

オンラインなら階級もないと思われるかもしれませんが、実はあります!

トラックのロゴが会社の目印なんで、どこでお買い物してるわかってしまいます。
我が家ではすべてのスーパーのオンラインを試してみて、一番いいなと思ったところを引き続き利用しています。

ハロゲートでの暮らしがつづられている
著者ブログ「メディのイギリス暮らし」はこちら!

階級社会がまだまだ根付いている部分があるといっても、階級と違った利用者を煙たがるような事はありません。
私は、アズダの近くに用事があったらアズダも使うし、ウェイトローズの駐車場が街に行くのに便利なので使用します。
勿論、用事が済んだらウェイトローズで少し買い物したりもします。
モリソンズも家の近くにあるし、テスコエクスプレス(コンビニ型)はもっと家の近くにあるので、うちの娘のお小遣いを使うのに御用達のお店だったりです。

先にも書きましたが、だんだんと薄れきてる階級。
上流階級は明らかなんですが、労働階級とミドル階級の境目が薄れてきてる感じがします。

スーパーマーケットの方も生き残りを考え、消費者のニーズに合わせて変わって来てるっていうことでしょうね。


→今回の買収と関わる階級社会に関しての詳しいお話はこちら!

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