日本のフツーの小学生が「数学者」? 不思議なイギリスの算数教育事情(その1)

日本とのギャップが……頭の痛い「算数」

子供をイギリスの学校に通わせる保護者が、一様に心配するのが「算数(数学)」

問題が簡単すぎる、宿題がほとんど出ない、このままじゃ日本の他の子に大きく後れをとってしまう……。
実際、中学や高校で日本に編入する帰国子女は、ほぼ全員が数学で苦労するそうです。

では実際、どんな内容を学習しているのでしょうか?

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5年生で掛け算、とまどう子供たち

うちの子供たちは、イギリスの公立小学校で3年生と5年生に編入したのですが、入ってみてびっくり。
5年生の娘が「まだ掛け算をやっている」と言うのです
「九九なんて、日本の2年生でやったのに!」
しかし一方で、3年生の息子のクラスでも掛け算を学習しているとのこと。
これは、イギリスのナショナルカリキュラムが学年別ではなく、「キーステージ1・2」という大きな2段階に分かれていることが理由だと思われます

問題も、日本に比べて具体的。
リンゴを実際にカットしたり、ピザを並べてみたり、手を動かしながらステップを大事にして進んで行くことに重点が置かれています。
日本のように、文章題のドリルを大量に解くようなことはないようです。

算数嫌いの子が減るように、考えるプロセスを大事にしよう、という方針が表れています

アジア優位は共通? 保護者からは不満の声

褒めて伸ばす方針は素晴らしいと思うものの、それぞれの内容が、日本に比べて簡単すぎる印象は否めません。
娘は当初ほとんど英語がわからなかったのですが、にもかかわらず算数だけはいきなりトップクラスになってしまいました。
「マセマティシャン(数学者)」というニックネームまで頂く有様
それが、英語がわからず落ち込む娘の励ましになってくれたので、親としては有難くもあったのですが……。

ちなみに娘は、日本で学校以外の勉強(塾や公文)は一切やっていません。
他の小学校の事情を聞いても、やはり中国や韓国、インドからの子がトップを占めているようです。
この現状に関しては、「もっと宿題やテストを増やして他国に追いつかないと」と不満を持つ保護者も多いそう。

もっとも、イギリス政府も算数で他国に後れをとっている状況を問題視しているようで、近年はカリキュラム強化やテストなどで学習の底上げを図っています。
その一環なのか? 先日行なわれたエクセター市の「算数大会」に、娘が学校代表で参加しました。

次回は、その様子をレポートしたいと思います。

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