日本のおばさんが、クリント・イーストウッド似のイギリス人と結婚できた理由 6 笑い合えるイギリス中年カップルの日々

何となくマルコムとデートするようになったけれど、大学院の勉強があって、なかなかデートの時間は取れなかった。

寮に住む私に、マルコムはまめに電話をくれた。

第1話はこちら

笑っていればいい人生になる

よく笑い、明るく話すマルコム。
電話は短かったけれど、定期便のように毎日必ず、夜にかかってきた。
でも私はマルコムの底抜けの笑い声の向こうに、孤独な人生を感じた。
「笑っていよう、笑っていればいい人生になる」というのがマルコムの口癖だった
お父さんにいわれ続けたのだろうか、と思った。

中年カップルのメリット

大学院の仲間たちは、早々にイギリス人のボーイフレンドができた私を、うらやましそうに見ていた。
悪くいわれなかったのは、多分私たちが若くないカップルだったからだろう
始めて会ったとき、私は40代後半だったし、マルコムは50代後半だった。
同じ干支で一回り違った。
その干支であることをもちろんマルコム本人は知らなかったけれど。

ウォーキングとクイズ

私たちのデートは、もっぱら週末のウォーキングだった。
イギリスという国はなんて美しいんだろう!
ロンドンから郊外電車で30分も離れれば、そこら中に羊や牛が群れ遊ぶ、草原が広がっていた。
そして四季折々に咲き誇る花や、うっそうと木が茂る森、清らかな水が流れる小川や湖などの豊かな自然の中に、中世の石造りの城、廃墟、そして貴族の館などが残っている
どこを歩いても美しかった。
マルコムは自然科学にとても詳しくて、植物や鳥の名前をたくさん教えてくれた。
「これはチャ・フィンチだ」「あれはブルー・テッドだよ」「あ、今キングフィッシャーが飛んでいったね」などなど、英語で覚えた野鳥の名前は、マルコムがそのうち試験をしてくるようになった

「今鳴いたのは、何の鳥?」

「チャ・フィンチ」と当てずっぽうに答える。
すると偶然にも合っていたりして、「正解」などと誉められてほっとした。

田舎のパブはおいしいものだらけ

ウォーキングの楽しみは、お昼のパブだ。
田舎のパブには美味しい「おふくろの味」が多いのだ
ロンドンのパブでは絶対お目にかかれない、プロレスラーの靴底のような大きなフィッシュ・アンド・チップスや温野菜とり放題のサンデー・ロースト、さまざまな海の幸がマッシュポテトに入って焼かれたフィッシュ・パイなど、思い出してもよだれが出るイギリス料理が田舎のパブでありつける。
たくさん歩いてきたあとのビールも最高だった。
日本ではお日様が出ている間にお酒を飲むなんて、罪悪感があるけれど、イギリスでは当然のようにみんな、ランチタイムにビールやワインを飲んでいる。
お酒の弱い私は、シャンディといってビールのソーダ割をよく頼んだ。

英国人は割り勘が基本!?

ランチの会計は割り勘が基本だった
自分が飲んで食べた分を支払う。
「ひと回りも年が違う男性とのデートで割り勘?」と思ったけれど、これがイギリス流なのだろうと私は割り切ることにした(のちに、たくさんの気前のいいイギリス人男性を目の当たりにして、やはりマルコムは『しまり屋=財布のひもが固い人』なのだとわかったのだった)。

ともかく、あまりにも美味しいイギリスパブ飯で、私はみるみる体重を増やしてしまったのだった。

つづく

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