子供向けドラマだからイギリス英語が聞き取りやすい!BBC制作の海外ドラマ”ドクター・フー”

ドクター・フーのオープニングのタイトルロゴ

ドクター・フー(Doctor Who)って知っていますか?
知っていたら、とってもイギリス通です!

こんにちは。
イギリスの北ヨークシャーにあるハロゲート在住のメディです。

今回は私だけでなく、家族で楽しんでいるイギリスドラマ「ドクター・フー」をご紹介いたします!
わかりやすいイギリス英語を使っているドラマなので、映画やドラマを見て英語を勉強しようと思っているような方にもおすすめの作品です。

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ギネス認定されたイギリス発の長寿番組「ドクター・フー」に私がハマったきっかけ

ドクター・フーはイギリスのBBCで放送されているテレビドラマなんです。
「ドクター」とタイトルにあると医療ドラマかと勘違いしそうな所ですが、特殊メイクされたエイリアンなども出てくるSF作品です。

このドラマは実は歴史が古く、1963年から始まったSFテレビドラマシリーズ。
今から55年前に始まってるので、イギリスでは年配の方でも知っている方が多いかと思います。

50周年を記念して放映した特別エピソードは、なんと94ヵ国に渡って世界中に同時放送されました。
最も多く世界同時放送をしたという事でギネス認定もされたりと、世界中で人気のドラマです。

最初のシリーズは1989年に一旦終了しましたが、新シリーズが2005年から始まり、今現在も放映中です。

そんなイギリス発の長寿番組であるドクター・フーですが、私が最初に見たのはシリーズ10番目になるドクターからです。
もともと夫がこういう番組が好きで、9番目のドクターの時から夫は見ていました。

私は最初はSFなので全く興味がなかったのですが、10番目のドクターはなんかいつものドラマとは違うなと思って、夫が観てる時に一緒に観始めたのがきっかけです。

やはり、私みたいなきっかけの人が多かったようで、この10番目のドクターは好評だったのか、5年間も続いていました。
番組の専門誌によると、10番目のドクターはドクター・フー史上「最高のドクター」に選ばれたりと、とても人気があったようです。

ドクター・フーの基本ストーリーは、超能力を持った異星人が宇宙を救うスペースオペラ

ドラマの主人公である「ドクター」は異星人。
※タイトルから「フー」さんという名前の主人公かと思ってしまいそうな所ですが、いません。
タイムロードという種族で宇宙や時空を行き来できる文明を持っています。

そんな強い力を持ちすぎている種族であるため、宇宙全体の様々な問題に対し、関わらないようにしていました。
主人公「ドクター」は、そんな種族の掟に反発して、宇宙を救うために地球に降り立ちます。
基本の流れとしては、地球人と協力し合いながら、色々な世界や時空を旅して、宇宙を脅かす謎の事件を解決していくストーリーになっています。

主人公交代が一気に行われる「リジェネレーション」のシーンがワクワクして大人気

ドクターの種族であるタイムロードは、外見は普通の人間だけれど、心臓が二つあったりと、普通の人間と違った特徴があります。

その中でも、人気のあるシーンに関わる特徴が「リジェネレーション」です。
リジェネレーションとは、死が近づくと生まれ変わるという、異星人であるタイムロードならではの世代交代方法です。
その際、違う外見と性格に生まれ変わります。
記憶を一部引き継ぎながら、新しい人間になるのです。

親しんだ旧主人公との別れと新たな主人公との出会いが一気に行われるため、最高の感動が訪れます。

そんな、私も大好きなドクター・フーの中でも定番の盛り上がりシーンですが、それ以外にも「イギリス発のドラマ」だからこそハマった理由がありますので、ご紹介いたします!

イギリス英語や歴史も学べる!私がドクター・フーにハマっている理由

発音が良く、聞き取りやすいイギリス英語・子供も見れる分かりやすいストーリー

舞台になるのは、基本的にはイギリス。
登場人物もイギリス人。
(イギリスが舞台じゃない場合やスコットランド出身の俳優さんもいます)

もともとは子供向けのドラマなので、そこまで難しい言葉はでてきません。
どのシーズンのドクターも喋る英語がハキハキした喋り方なのでわかりやすい。
子供たちも一緒に見れる内容なので、家族みんなで見る事ができます。

イギリス英語を勉強するにあたって、発音や言葉の言い回しなど色々でてくるので、生きたイギリス英語が身につくかもしれません。

実際の歴史をベースにしている本格派SFなので、世界史の勉強にもなる

過去に戻ったりもするので歴史(イギリス史や世界史)にでてくる内容も登場したりします。
つい最新の内容で、まだ見てない人にはネタバレになりますが、今現在のドクターとコンパニオンたちはアメリカに降り立ちます。

その時代は黒人差別の時代。
黒人女性、ローザ・パークスがバスで白人に席を譲らないというモンゴメリー・バス・ボイコット事件があり、その事件がきっかけとなり黒人の公民権運動のとなった重要人物のエピソードでした。

私はこの女性を全く知らなかったのですが、娘は学校で習ったそうで知っていました。
そういう実際にあった歴史内容をもとにドラマが展開されたりするので、面白く感じます。

もちろん、SFなのでエイリアンなども出てきます。
ドラマにしては凝っているメイクや映像で楽しくみれます。

ドクターの道具は超機能!でも見た目は、公衆電話やペンだったりとデザインが楽しい

時空を旅するドクター。
ドクター自身の超能力で移動したりするわけではなく、時空を移動するための道具があります。
なんとそれは青い公衆電話みたいなもの。

これはイギリス60年代の交番(ポリスボックス)の形をしています。
外見にも“Police Public Call Box”と書かれています。
ドラえもんで、学習机の引き出しの中にタイムマシーンがあるような雰囲気と似ていますね。

作中では「ターディス」という愛称で呼ばれています。
ちなみに、ターディスというのはTime And Relative Dimension In Space”の略だそうです。
赤色の頭文字を取って、TARDIS”(ターディス)と呼んでいます。

そんな公衆電話みたいなものでも中はとても広々!
ターディスの中でドクターは時空などを設定して冒険しに行きますが、度々設定した時とは違う場所へ不時着する場合も。
また、ターディスはドクター曰く、物ではなくて「生き物」なんだそうです。
街中にある公衆電話が超機能を持っていて、生き物だとか、不思議でいっぱいですよね。

他にも超機能を持った道具があります。
それは「ソニック・スクリュードライバー」
ドライバーというより、ペンという形の見た目で、手のひらサイズ。
ドクターは常に携帯しています。

この1本でなんでもわかってしまうという優れものの機械でもあったりします。
鍵のかかったドアを開けたり、温度がわかったり、毒素があるとわかったりなどなど。
こんなドライバー一つでどこをどう見てわかるのかは謎ですが、なくてはならないアイテムです。
各シリーズのドクターによってこのソニック・スクリュードライバーのデザインも変わります。

次のドクターが誰になるかの話題で、イギリス全体が噂話で盛り上がるからワクワクする

放映中のシリーズが終わりに近づくと、ラジオ、テレビなどで、次は誰がドクター役になるのかという噂で盛り上がります。
大抵は誰になるのかという発表はされません。
テレビ局の制作側では内密に話を進めているんでしょうね。
大抵の噂は、噂止まりで外れます。

次のドクターが誰になるか分かるのは、数ヶ月前に発表になり、実際の登場はそのシーズンの最終回でリジェネレーションされて初めて披露されるんです。
リジェネレーションのシーンを実際に観て、改めて新しいドクターの容姿にワクワクし、次回のシーズンまで待たなければいけません。
もどかしいですが、どんな活躍をするのかと想像し、ファン同士で話しあったりするのが新シーズンまでの楽しみでもあります。

2018年からはシリーズ初の女性ドクターで斬新な展開に!

今回の2018年からのドクターは、異例のドクターです。
今までは男性でしたが、今回からは女性ドクター
イギリスのウェストヨークシャー出身のジョディー・ウィッテカーです。

ドクター・フーのジョディー・ウィッテカーシリーズ初の女性ドクター役として、2017年のクリスマスエピソードで初登場。
2018年の10月から、今まさに彼女のドクター・フーが始まっています。

初の女性ドクターとして当初は多くのポジティブな意見があがりましたが、中には否定的な意見も出ていました。
でも、女性のドクターとして女の子たちのいいお手本になるのではという声も上がっていました。
実際に我が家では3話観ましたが、私は新しい女性のドクター役が新鮮で、マンネリ化してきていたドクター・フーに新しい風が吹いたと思いました。

また、それまでのシリーズでは、ウチの子供たちは幼なすぎて一緒には観れなかったけど、今シーズンからは家族みんなでドクター・フーを観るようになりました。
女性のドクター役で、娘たちもすんなりドクター・フーのストーリーに入っていけたようです。

他にも、各シリーズのドクターについては、日本語版のウィキペディアもありますし、日本人のファンも多い作品なので、いろんなサイトで紹介されています。
もっともっと詳しく知りたい方は是非過去のドクターについても調べてみてください。

また、日本のアマゾンなどではDVDボックスセットなども売られているので、観てみたい人は要チェックです!
(長編シリーズのセットなので、お値段はちょっと高いですけども)


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