日本人にとって悩みの種がチップ。
日本にはない習慣だし、出された請求書の金額は支払っているのだから、できることなら払いたくない。
合計金額の10パーセントが目安、なんてガイドブックに書いてあるけど、ちょっと贅沢な食事をした時など、支払い自体がイタイのに、さらに1割り増しなんて、勘弁して〜といいたくなるというもの。
イギリスでは、チップはほとんど必要ない
結論から言えば、イギリスは比較的チップのいらない国である。
いるとすれば、レストランとタクシーくらいか。
ただ、レストランは、請求書をチェックして、あらかじめ、サービスチャージが入っていたら、支払う必要はない。
ちなみにサービスチャージは一律10パーセントである。
サービスチャージが入っていなかったら5~10パーセントのチップを置いてこよう。
チップがウェイターたちの最低賃金に上乗せされていることが多いからだ。
チップを払わない場合
とはいえ、料理がまずかったとか、なかなか出てこなかったとか、しかるべき理由があればチップを払う必要はない。
ここで、自分がなぜチップを払わないかを英語で説明してやればかえって一目置かれるくらいだ。
筆者はカナダのレストランでチップを置かないで店を出ようとしたところ、血相を変えたウェイトレスに追いかけられ、チップを置かなかった理由を詰問されたことがある。
レストランによってはウェイターやウェイトレスの給料がチップだけ、というところもあると聞くが、イギリスではそういう場面に出くわしたことはない。
パブなどは、キャッシュ オン デリバリーで、一杯ずつ酒代を払うので、チップはまったく必要ない。
イギリス版「釣りはいらないよ」なイギリスのタクシー
タクシーに関して言えば、チップは端数をあげる感覚だ。
例えば9ポンド20ペンスの支払いなら10ポンド札を出して、「お釣りは取っておいて」という感じ。
それだけでもドライバーは「サンキュー!」と丁寧にお礼を言うはずだ。
ただし、飛行機に乗り遅れそうになったとき、抜け道や近道で間に合わせてくれた、など特別な便宜を図ってくれたときには、チップをはずみたいところだ。
一般的には、料金の表示通りの金額しか請求されない。
ホテルもチップ不要
イギリスのホテルやB&Bは、もともと高いせいか、チップを置く場面には滅多に出くわさない。
荷物も自分で持って行って、というところが多いので、チップをわたすタイミングもない。
枕の下に置いておいたらそのまま残っていた、ということもあるくらいだ。
お客様は神様、というより人間みな平等、という空気漂うイギリス。
チップにはあまり金額神経質にならなくてもよさそうだ。
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