昔の事ですが、私はホームステイをしていました。
そして、今は語学学校生を受け入れる立場でホストファミリーになっています。
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受け入れられる方、受け入れる方、両方の立場を経験し、どうしたらホームステイが充実するかを考えてみました。
成功させるために重要な事は大きく分けて3つあると思います。
これからホームステイを考えている方、今しているけどなかなかうまくいってない…っていう方などに読んでもらって、より多くの方にホームステイを楽しんでもらえたらと思います。
目次
①なるべく長く滞在すること、そしてその後もお付き合いさせてもらうこと!
まずは、今考えている滞在期間を一週間多く足してみること。
期間が長ければ長いほど、ホストファミリーと打ち解ける期間が十分にあると考えてください。
大体の生徒さんは2週間くらいの滞在期間です。
2週間くらいの短期間だと、どうしてもホストファミリー宅と打ち解けたあたりで、滞在期間が終わりになってしまいます。
学校のお休みや会社のお休みが限られていると思われますし、短期留学で費用の予算が限られているかと思います。
でももし、2週間を考えているなら3週間、3週間を考えているなら4週間と、1週間少し足してみる。
長い期間付き合えば、その分、期間が終わってしまったらお互い寂しいなという気持ちができてしまうもの。
でも、そこを埋めるべく連絡先を交換したりして定期的に連絡しあえる仲になるということもできます。
ホストファミリーの側としては、近況報告を聞くと親近感わきますし、言ってきてくれると頑張ってるなーとか思います。
注意点としては、こういった連絡は、滞在していた人がするということです。
ホストファミリーは受け入れてくれた立場なので、相手からはしてこないと思います。
でも、連絡をくれたら嬉しいし返事はしてくれるはず。
そんな仲になれるくらいの素晴らしい出会いがあるのが、ホームステイだと思います。
②マジックワード「プリーズ」「サンキュー」は忘れずに!
聞きたい事に最初もしくは最後に「プリーズ」をつける。
やってくれた事には必ず「サンキュー」を。
こちらで子育てしてわかった事ですが、イギリスでは皆、小さい頃から「プリーズ」と「サンキュー」を使わせるようにしつけられています。
これらの言葉は「マジックワード」と言われています。
もし子供が何かを親に聞く際に「プリーズ」や「サンキュー」を言い忘れたら、「マジックワードは?」って聞き返したりして子供に言わせます。
お家で普段から使って入れば他所に行った際に、すんなり自然に言えるようにする為です。
普段からそれを使っていると自然と出てくる言葉になります。
イギリスでは日常会話でもいくら親しくなったとしてもプリーズとサンキューは必要な言葉です。
聞かれる方の立場でプリーズ、サンキューを言われたら、丁寧だし、ちゃんとしている子だなと思います。
実はこのマジックワードは、普通にお店でも、お客さんが店員さんに言ったりもするくらいの言葉です。
日本では普通、お店側だけがお客さんにするものじゃない?と思われますが、イギリスでは普通にお客さんも買い物が終わったら店員さんに「サンキュー」を言うのです。
③リビングルームにいて、会話のチャンスを起こそう!
・話しかければ、話し返してくれる!
出来る限り、リビングルームにいるように心がけましょう。
というのも、ホームステイの目的である英会話の上達には、日常会話をするのが早道なんです。
部屋にずっとこもっていて、ご飯の時だけに家族に顔を合わせるだけでは、英語が全く上達しません。
部屋に行ってしまう事をホストファミリーは止めません。
一人になりたいんだろうなーと思うし、ネットで自分の国の人とお喋りをしているんだろうなとわかります。
でも、私はそれがもったいないなーと思ってしまうのです。
心細い異国の地で、自分の部屋を与えられて、安心し、ついつい引きこもってしまう。
気持ちは凄く分かります。
でも、最初にホームステイしようって決めた時の意気込みを思い出してもらいたいと思います。
英語の勉強のためにホームステイに決めた方がほとんどだと思います。
その勉強は机の前でするのではなくて、家族が集まるリビングルームで、生きた英語に触れる事だと思ってください。
学生さんが部屋に籠ってしまうとホストファミリーも話し辛いものです。
我が家の場合では、学生さんを受け入れたら、ダイニングテーブルでご飯の時などに、
その日の事、学校どうだった?友達できた?とかお昼何食べた?など聞いています。
また学生さんの国のことを聞いたり、イギリスの事、そして私は日本人だから日本の事も話すようにしています。
でもこれは、私自身がホームステイしていたから、学生さんが自分からは話し辛いかな?と思ってのこと。
だからこそ、学生さんにもっと話をしてもらおうと思って聞いている事で、私も夫も積極的に会話をするようにしています。
他のご家庭ではそういう事はないかもしれません。
他のご家庭はもしかしたら、初めてあなたを受け入れているかもしれません。
または部屋が空いているからビジネスっぽく生徒を受け入れているかもしれません。
なるべく部屋から出て、ホストファミリーに自分から話しかけるようにしてみた方が断然いいと思います。
話しかけられたら普通に喋る人がほとんどだと思います!
・会話を生みだす行動の実例4選
何を喋っていいのかわからないっていう場合のために、オススメ会話術を紹介します。
①お手伝いを聞いてみる
“May I help you?”
または
“Is there anything I can do for you?”
お手伝いしながら会話が生まれるかもしれません
②学校の宿題をダイニングテーブルでしていいか聞いてみる
ホストマザーやファーザーは家事をしてたり、他の事をしてたりするけど、わからない事がすぐに聞けてオススメです。
③子供たちと会話してみる
また、お子さんがいるご家庭なら、子供達としゃべったり一緒に遊んだりするのもオススメ。
子供達は話しかけやすいですから。
④一緒にテレビを観る
イギリスのテレビなんてどうせ見てもわからないし…と思ってても、
夕食後に「一緒にテレビ観ていいですか?」
もしくは“Do you mind if I watch TV with you?”
などと、聞いてみてください。
テレビを観て色々な言葉を覚えると思うし、観ている際にわからない単語やわからない事があったら、その場でホストファミリーに聞くことができますよね?
「~って、どういう意味ですか?」って。
そんな事から会話が出てくると思うし、それが日常会話なんじゃないかな?と思います。
自分がホームステイをしていた時の体験談
私は積極的にホストファミリーと距離を縮めていった方です。
自分の部屋には辞書を取りに行ったり、寝にいったりするくらいで、ほとんどを家族と一緒に過ごしました。
ある意味図々しかったかもしれなかったけれど、それくらいの努力があったから今でも関係が続いているんだと思います。
ホストマザーが買い物に行くってなった時には、
「一緒に行っていい?」
“Can I come with you?”
って言って、ついて行ったり、
ホストファミリーがアイロンがけをしているところを見て、
「私がしましょうか?」
“Shall I do ironing?“
ってアイロンがけのお手伝いをしたり。
食洗機の洗ったものを元に戻すのに一緒に手伝ったりなんていうこともしてました。
あとは、夕食を作ってあげたこともあります!
学生の時だったので、正直、家族分の料理を作る自信がなかったし、何を作っていいのかわからなかったけど、簡単なチャーハンとかをよく作っていました。
日本では普通にみじん切りとかで具をチャーハンに入れますよね。
そのみじん切りが細かくて綺麗!って、褒めてくれました。
これにお肉を焼いたのを一緒に出せば立派な夕食になります。
そして重要なのがホームステイの期間が終わっても私から連絡をしていました。
今でもホストマザーは、私の拙い英語の手紙やカードを持っています。
私も若かったし、その時は必死に英語に触れるようにしてたな、と今ではいい思い出です。
逆に、滞在後全く連絡しないならそれまでの関係で終わっています。
私の長いイギリス生活(人生で半分以上がイギリス暮らし)でそういう人を国籍問わず沢山みてきました。
もし、ホームステイ先がどうしても合わないという事情があれば、語学学校に言って変えてもらう事も可です。
(半年や1年などの長期のホームステイの場合)
全然失礼とかではなくて、むしろ我慢している方が勿体ないです。せっかくの限られた滞在なんですから。
ホームステイを生かすも殺すも自分次第!
せっかく英語を学ぶ為にホームステイしていると思うので、どんどんホストファミリーと打ち解けるようにしてみてください。
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